第74回神経生理検査勉強会事業報告

 

2024年2月24日(土)に第74回神経生理検査勉強会(Webセミナー)が開催されました。

今回の勉強会は「実録!術中モニタリングガイドライン作成と実際」をテーマに、参加人数は98名と多くのご参加をいただき、盛況のうちに終了いたしました。

 

講演①は、「脊椎領域の術中モニタリングの実際と、術中脳脊髄モニタリングの指針の解説-今年開始される認定医、認定技師試験も含めて-」と題し、関西医科大学整形外科学講座 主任教授 齋藤貴徳先生にご講演いただきました。

術中モニタリングに関する歴史からMEPとSEPの実際について、体温や血圧、麻酔薬がモニタリングに及ぼす影響やMEPの変動についてなど、わかりやすく解説していただきました。

また、ガイドラインや認定試験についても解説していただき、参加者からは「なかなか聞けない講演内容だったので、聞くことが出来てとても良かった。」、「ガイドラインの作成に関することやモニタリングの認定などタイムリーな内容でとても良かった。」と感想が寄せられており大変有意義なご講演でした。

 

講演②は、「術中モニタリングの表と裏-タスク・シフトも少し-」と題し、東邦大学医療センター大森病院 臨床生理機能検査部 杉山邦男先生にご講演いただきました。

タスクシフトに関連して針電極やコークスクリュー電極の装着方法から、脳外科領域の術中モニタリングについて実際の症例を交えながら、大変わかりやすく解説していただきました。上下肢のSEPやMEPについて刺激条件など基本の内容から、「術中モニタリングの表と裏」をテーマに結果の解釈等による患者さんや術者への影響についても解説され、参加者から「ほぼ初心者でも非常にわかりやすく勉強になった。」、「他施設でのモニタリングについて聞くことができてとてもよかった。」と感想をいただいており、すぐにでも日常業務に活かせる非常に実戦的な内容のご講演でした。

 

お忙しい中ご講演いただきました齋藤貴徳先生、杉山邦男先生、誠にありがとうございました。

 

(文責 手稲渓仁会病院 臨床検査部 古谷美帆)