第53回神経生理検査勉強会

 9月8日から9日まで、日本神経生理検査研究会北海道支部主催の第53回神経生理検査勉強会(第16回宿泊研修セミナー)が北斗市の東前温泉しんわの湯ホテル秋田屋にて開催されました。

今年度のテーマは「神経伝導検査~臨床から検査まで~」で、横浜市立大学附属市民総合医療センター総合診療科の長谷川修 先生を招待講師に迎えて、盛況に終了いたしました。

参加人数は35名(当研究会会員18名)で熱心な講義と実技講習が夜遅くまで続きました。
 はじめに、北海道脳神経外科記念病院臨床検査科の小野誠司 技師が「微小電位の正確な測定について~誘発電位を中心に~」というテーマで、いかにきれいなデータを記録していくか、そのコツについて自施設での取り組みも踏まえて御講演されました。次に長谷川先生から「末梢神経障害の病態と神経伝導検査の役割」というテーマで臨床症状の説明から、神経伝導検査の結果の解釈の仕方まで丁寧に御講演いただきました。夕食後のナイトセミナーでは毎年恒例の実技実習が行われ、普段の検査での疑問点や検査手技のディスカッションがあり、長谷川先生からの直接の実技指導もあり、有意義な実習が行われていました。

 翌日は旭川医科大学病院臨床検査・輸血部の伊藤栄祐 技師から旭川医科大学病院の施設紹介が行われ、施設の幅広い検査への携わりと地域への貢献が紹介されました。最後に長谷川先生より、「医療人としての生き方」と題した講演があり、これまでの先生の医者としての信念が、臨床検査技師である私たちにも通じるものがあり、感銘を受けました。
 夜中は大雨、翌日の朝方もすっきりしない天候となりましたが例年通り、神経生理検査一色の二日間でした。来年の開催も今から楽しみです。