第58回日本神経生理検査研究会
2014年3月8日(土)に北海道大学医学部臨床大講堂にて「術中モニタリング」の講演会が行われました。
モニタリングは神経生理の中でも比較的新しい仕事であり、対象が限定されるテーマであったため、参加して下さる方がいるか心配しておりましたが、97名と予想をはるかに超える方々に参加していただきました。
また臨床検査技師のみならず、医師・臨床工学士の方にも参加していただきました。
講師には4人の先生に講演していただきました。
山本先生には、モニタリングを始める際の基本事項を。村上先生には、今までに経験した症例を交えて、脳表MEPから経頭蓋MEPまでMEPの基礎から臨床までを分かりやすく講演いただきました。
全国的に著明でいらっしゃる瀬川先生にはモニタリングについて幅広くご講演いただきました。
講演会の最後には北大脳外科の小林先生に、「脳外科医がモニタリングで何が知りたいのか?」また「脳外科医とコミュニケーションの必要性」について、動画を交えて講演いただきました。とくに手術室内で繰り広げられる技師と医師の実際のやりとりを収めた動画は非常に分かりやすく印象に強く残りました。
講演終了後のアンケートでは、85%の方が講演内容に満足と回答していただき、満足度の高い講演会だったと伺えます。
参加者の中にはモニタリングを今後始める方、始めたばかりの方もおり、アンケートでも「またやってほしい」と意見もあり、この分野の北海道での需要が非常に高く、急速に高まっていることが感じられました。
今回得たアンケートの結果を生かして、北海道にマッチした勉強会企画を今後とも続けていきたいと思っております。