第57回神経生理検査勉強会

2013年9月28日~29日、モール温泉で有名な十勝川温泉 『かんぽの宿』 で、第57回神経生理検査勉強会 第17回宿泊研修セミナーが開催されました。

今年度のテーマは、『達人に学ぶ脳波検査~判読と症例について』 で、松阪市民病院の宇城研悟技師をお招きし、講演をしていだきました。

 

1日目の講演は 『脳波検査のTurning Point!~判読できる技師になろう~』 というテーマで、脳波を記録するため、判読をするための基礎知識について解り易く説明していただきました。 脳波の成り立ちをオーケストラに置き換えての説明は、特に解り易く印象に残りました。

この講演は、脳波検査に携わって間もない人の、脳波を楽しく勉強出来るきっかけになったのではないでしょうか。また、ある程度脳波検査を経験している人の、知識の整理にも役立ったと思います。

 

翌日には、『~地道に取り組む明日への一歩!~ 認定資格取得を目指して』 と題して講演を行っていただきました。

夢を持つ事、そしてその夢を叶えるための目標・展望を持つ事が重要であり、一つ一つの目標を達成していく事で、臨床検査技師として、また、人として成長出来るのだと教えていただきました。

臨床検査技師としての生き方、また、勉強する事で得られる醍醐味などを知る事が出来た講演だったと思います。

講演を聞いて、臨床検査技師はなんて楽しい職業なんだ!心を入れ替えて、明日からしっかり勉強しよう!と前向きにやる気になった受講者はたくさんいた事でしょう。

 

1日目の夕食後には、毎年恒例(名物?!)の、『ナイトセミナー』 も行われました。

参加者の皆さんは、自身の検査手技について疑問に思っている事や、持ち込んだ症例について、講師である先輩技師へ質問をし、その回答に熱心に耳を傾けていました。普段、勉強会や講演会では質問しにくいような些細な内容でも、気軽に色々と聞ける雰囲気であるので、各々、とても有意義な時間を過ごせたのではないでしょうか。

また、このナイトセミナーをきっかけに、自施設以外の技師とも交流が生まれ、横の繋がりが広がった方も多数いたと思います。今回生まれた横の繋がりが、今後のその方の宝になると嬉しい限りです。

 

このほか、第一臨床検査センターの高野良二技師に、『誰にでも出来る研究発表と論文』 と題した、認定技師取得や学会発表をする意義についての講演と、滝川市立病院の田中理恵技師に、自施設の施設紹介をしていただきました。

 

神経生理検査と十勝川のモール温泉にどっぷり浸かれた2日間でした。

寝不足ながらも、充実感いっぱいで会を終える事が出来ました。

また、来年度の宿泊研修セミナーを楽しみに、1年間頑張りたいと思います。

 

担当幹事:帯広協会病院 臨床検査科 藤部 綾子