第70回神経生理検査勉強会事業報告

2021年2月13日(土)に、第70回神経生理検査勉強会が開催されました。

今回は、コロナ禍での開催ということで、zoomによるwebセミナーでの開催となりました。

Webセミナーの利点を活かし、参加対象者を全国の日本神経生理検査研究会会員に広げて開催した結果、北海道支部をはじめ、南は九州からと全国各地から69名の参加がありました。

 

今回のテーマは『神経伝導検査の基礎と神経生理検査の感染対策~コロナ禍にNCSの渦を整理する~』として、各病院における感染対策の紹介と、NCSの基礎についてご講演頂きました。

 

講演①は新札幌豊和会病院の藤部綾子技師に『With コロナ時代の生理検査と感染対策』と題して、自施設で起きたコロナ陽性患者に対する濃厚接触者認定で就業規制の対象になった実例を交えながら、臨場感ある現状・対策についてご講演頂きました。

また、札幌医科大学附属病院の大場騰技師と釧路孝仁会記念病院の杉尾英昭技師からも各施設の感染対策についてご講演頂きました。

 

講演②は手稲渓仁会病院の四十栄寛大技師に『神経伝導検査の基礎 波形のみかた』と題して、基本的な波形の見方・考え方が非常に分かりやすくまとまったご講演をして頂きました。

 

それぞれの講演後には多くの質問があり、活発なディスカッションが出来ました。特に一つのテーマについても、複数の施設の意見を聞けたのは、とても有意義でした。

 

普段聞くことのできない他施設の感染対策についても聞くことができ、この対策は継続していこう、もしくはもう少し改善しようなど、自施設での感染対策を再確認するきっかけとなったと思います。また、今回のNCSの講義は、初心者の方にはもちろん、ベテランの方にも良い復習となったと思います。

 

ご講演いただいた各先生方には感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 

(文責 北海道脳神経外科記念病院 診療技術部臨床検査科 長谷健司)